こんにちは、ムチコです。
私は今現在、週4日勤務のパートタイマーとして、スーパーマーケットに並ぶ食品を加工する工場で働いています。
初めての工場勤務でしたが、以前のように毎日鬱々とすることなく、割と楽しく仕事ができています。
勤続1年以上になる私が、工場勤務にまつわるこのような疑問に答えていきます。
- 工場勤務って具体的に何をするの?
- きつそうだけど実際どうなの?
- 工場って汚そう。
- どんな人が向いてるの?
工場勤務に興味がある方の参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
疑問1:工場勤務の仕事内容は?

私が働いているのは、スーパーマーケットの食品加工工場で、水産部門の担当です。
工場内には他に農産部門もありますが、フロアが完全に別れていて、私のいるフロアでは水産物のみを取り扱っています。
フロア内には複数のラインがあり、それぞれが1日で生産する商品が割り当てられていて、それをひたすら作り続けています。
私が担当している盛り付け部門(生産)は、加工された原料を最終的に商品化する部分です。
それ以外の作業は大きく2つ。
盛り付け前の食品を加工・調理する部署と、さらにその前の原料の包装を解いて開梱作業をする部署があります。
開梱、調理、生産がフロア内のメインの仕事になります。
生産の作業の流れは、指示書に全て書かれていて、それを元に商品化していきます。
指示書には、
・使用するトレーの品番
・トレー以外の内容物の有無(吸水シートやスポンジなど)
・内容量(グラムや個数)
・商品化する個数
が書かれていて、基本的にはこの通りに生産していきます。
私はパートなので、基本的には生産のみですが、社員代行(パート)や社員が生産管理をおこなっています。
生産管理の仕事は、生産の進捗を確認しながら各レーンへの人員配置をしたり、各レーンの作業がスムーズに動くようにサポートをしてます。
疑問2:工場勤務って「きつい」イメージだけど、実際どうなの?
私が工場勤務をする前に抱いていた疑問と、実際に働いてみてどうだったのかについてまとめていきます。
肉体労働で大変そう
工場勤務と聞くと、体力的に大変そうというイメージを持たれる人が多いのではないかと思います。
実際に働いてみてたら、思ったよりも大変ではないという感想を持ちました。
ただし、これは取り扱う製品によってかなり違いが出るのではないかと思います。
私は食品加工の最終的な工程部分の作業をしているので、取り扱う食品は小さく軽いものが多いです。
冷蔵庫から取り出してくる時点で、ほぼぼほ加工済み状態になっていて、それを盛り付けるのが主な作業になります。
冷蔵庫から運び出す時も、基本的に原料はドーリー(キャスター)に乗った状態で用意されているので、押して歩くだけなので楽です。
唯一の力仕事といえば、原料の入ったカゴを作業台へ移す時ぐらい。
盛り付け作業者のほぼ全員が女性なので、そこまで重いものはありません。
一番体力的にきついと思うのは、1日中立ちっぱなしだというところ。
座りながらの作業は一切ありません。
私の職場では昼休憩以外に休憩の時間が設けられていないので、長い人だと5時間半ぶっ通しで立ち作業になることもあります。
唯一座れるタイミングがあるとすれば、トイレに行って便座に座る時だけ。
これが人によっては大変かもしれませんね。
でも思ったよりも歩かないので、歩きすぎて疲れるということはありませんでした。
私は立ち作業よりも適度に歩いていた方が好きですね。
長時間歩かずに立っているだけだと、長靴のクッション性が低いせいか、かかとが痛くなってしまうんです。
クッション性を上げるために、今はこれを靴下の上から履いています。
これを履くようになってから、かかとの痛さは軽減され、足先が冷えるのも防げるようになったかも。
単純作業で飽きそう
生産の作業自体はずーっと同じ作業の繰り返しです。
工場というと1人で黙々と作業するというイメージがあると思います。
基本動作はそういった場面が多くなりますが、たまにライン作業で一つの商品を生産することもあります。
ライン作業になったとしても、基本は自分の持ち場の食材を決まった場所に決まった分だけ入れる。
それだけで作業はできるにはできますが、周りとコミュニケーションを取りながら作業した方が円滑に進めることができます。
そして、単純な動き以外の作業ももちろんあります。
・次の商品を生産するための準備
・作業完了後の作業台の清掃、片付け
・包装機械の操作
・他の作業員のサポート
慣れてくれば、レーンの全体の流れを把握して、レーンに入っている作業員の状況を確認しつつ、自分も生産に入れるようになります。
人員の配置などは社員や社員代行がやってくれますが、人が足りずにラインの進みが遅いから1人入れて欲しいとか、人数過多気味だけどいいの?とか、その辺の相談もします。
それ以外にも、作業員の声を大事にしてくれる現場なので、わりと自分の意見も通りやすい環境です。
この流れだと無駄が多いからこう変えたいとか、こうしたら作業が早くなるんじゃない?とか。
人からの指示で動きたい人はそれもできるし、自分で考えて仕事していきたい人も、両方が可能な現場だと思います。
やる気次第で仕事の幅は結構広がるのではないか、という印象です。
工場って汚れそう
私は今の職場で働くまでは、工場と聞くと、作業着を汚しながら汗水垂らして働くというイメージがありました。
実際に働いてみての感想は、汚れはするけどそこまでではないな、という感じ。
食品を扱う工場だからなのでしょう、衛生管理がしっかりしているので、全体的に清潔です。
生産終了後は毎日床の清掃をしますし、制服(作業着)も3着支給されるので、頻繁にクリーニングに出すことができて、常に清潔な状態を保てます。
むしろ食品衛生の観点から、頻繁にクリーニングに出すように会社の方から促されています。
水産部門への配属と聞いた時は「なんか生臭そうで嫌だな」と思いましたが、実際はそこまで臭いません。
加工・調理室に入った時などは、魚を捌いたりしていると魚の臭いはしますが、生臭い嫌な臭いは感じません。
これは人によって感じ方は違うのかもしれませんが、私は思ったよりもキレイだし職場環境としては快適だと感じています。
暑そう・寒そう
これも扱う品目によりけりだと思いますが、私の職場では生鮮食品を扱っているため、はっきり言って寒いです。
空調はバッチリ効いていますが、人間が快適に過ごすためではなく、食品を加工するのに適した温度に設定されています。
作業場は基本10度前後だし、冷蔵庫は1度くらいで、冷凍庫はマイナスの世界。
制服は防寒仕様になっているわけではありませんので、制服の下に着込んで寒さ対策をしています。
薄いダウンを中に着ていますが、実際に作業をして動いている時はそこまで寒さを感じません。
ただ、1時間以上同じ商品を生産している時なんかは、体の芯まで冷えてしまいます。
そんな時は更にホッカイロを背中やお腹に貼って対策をしています。
疑問3:どんな人が向いている?向いていない?

ここまで説明してきた内容を踏まえて、工場勤務に向いている人と向いていない人をまとめてみます。
向いている人
単純作業を苦に感じない人
まず挙げられるのが単純作業が苦に感じない人だと思います。
いち作業員として作業するとなると、これは必須条件と言えるかもしれません。
これの繰り返しで1日に何万個という商品ができるわけですから、いくら単純作業で誰でもできるとはいえ、これができないとなると仕事になりません。
また、商品生産の正確さと作業の速さを求められます。
毎日数万という商品を生産し出荷しなくてはならないので、全員がのんびりやっていたら終了が夜遅くになってしまいます。
私はこの単純作業の繰り返しが苦ではなく、むしろ楽しいと感じるタイプなのだと、働いてみて実感しています。
どうしたら早く生産できるか、自分なりにいろんな方法を試したりして、コツを掴む瞬間がとても楽しいんですよね。
単純作業であっても、自分なりに楽しみを見つけながらできる人にはおすすめの仕事だと思います。
体力に自信がある人
それから、立ち仕事が苦ではなく、体力が人並みにあることも挙げられます。
ずっと重い荷物を持ち運んだりはしませんが、基本立ちっぱなしになるので、それに耐えられる人ですね。
ですが、常に歩き回っているわけではなく、作業に入ればあまり動かずにただ立って仕事をするような感じです。
私はデスクワークからの転身でしたが、思ったよりも疲労感は感じませんでした。
最初のうちこそ、慣れない仕事に気疲れしてしまうことはありましたが、体が疲れてヘトヘトになることはなかったです。
私は元々体を動かすのが好きで、体が疲れることに充実感を得られるタイプだったので、そういった意味でも自分に合っている仕事です。
人とのコミュニケーションは最低限でいい人
工場勤務だと、まずお客さんと話す機会はありません。
接客は苦手だ、できればしたくないと思う人には向いています。
一度作業に入ってしまえば、同僚とも会話せずに黙々と作業をするだけ。
同僚とのコミュニケーション自体も他と比べて少ない仕事だと思います。
ライン作業などは、チームで一つの商品を生産することになるので、コミュニケーションは必要になりますが、それも最小限のものです。
スムーズに流れるようになれば各々が黙って持ち場の作業をするだけになります。
無駄な私語はせず、集中して作業に取り組むことを求められます。
私は口下手だしシャイな性格なので、世間話を自分からしに行くことはありませんが、問題なく仕事できてます。
全ての仕事での基本動作、分からないことがあれば人に聞くことができれば十分だと思います。
反対に向いていない人は?
単純作業がつまらないと感じる人
毎日同じ作業が基本的には続くので、はっきり言ってあまり変化のない仕事です。
月が変われば新しい商品を生産したりもしますが、基本は定番商品の生産をいつも通りの流れで進めていきます。
仕事には刺激が欲しい!という人には物足りないかもしれません。
毎日違う人と会いたいとか、新たな仕事がどんどん舞い込むとか、その状況にワクワクするようなタイプの人は続けるのが難しくなりそうです。
単純作業の繰り返しで1日が終わるため、一つ一つの作業に集中できないと仕事が終わりません。
飽きてしまい手が止まってしまうようでは、この仕事は務まりません。
立ち仕事がきついと感じる人
タイムカードを押してから、休憩中以外で座るタイミングはありません。
先述したとおり、トイレに行って便座に座るとき以外はずっと立ちっぱなしです。
空調の効いた部屋で、座りながら仕事をしたい人にはまず向きません。
1日中力仕事というわけではありませんが、女性であっても重いものを持つ瞬間はあります。
筋肉痛になるほどの重労働はないにせよ、5kg程度のものを作業台まで運んだりすることはよくあります。
それすらもきついという人はまずやめておいた方がいいでしょう。
接客仕事がしたい人
接客は一切ありませんし、同僚とのコミュニケーションは最低限取ればいいので、1日を通してあまり会話をしません。
それが耐えられない、もっとおしゃべりしたいんだ!という人は向かないかもしれません。
お客さんとも会いませんし、取引先とも会いません。
自社の商品をプレゼンする機会もありませんし、新規取引先の開拓をすべく営業しに出向くこともありません。
己の巧みな話術を活かした仕事をしたいと考える人にとっては、向かない仕事だと言えます。
ホウレンソウができれば、それ以上のコミュニケーション能力は求められることはありません。
なんなら会社としては、できれば淡々と集中して仕事して欲しいわけですから、営業能力の高い人より黙々と作業する人が求められます。
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まとめ
工場勤務を1年以上続けてきた私が、工場勤務にまつわる疑問と実態をまとめてみました。
私個人的には、働く前に抱いていたマイナスなイメージは、実際働いてみたらそこまで酷くなかった、という感想を持ちました。
食品加工工場についてまとめると、
- 思っている以上に綺麗な現場
- 立ち作業ではあるが、重労働では無い
- 黙々と作業できる人や、人とあまり喋らない仕事をしたい人におすすめ
取り扱う商品によっては重労働で、汚れるし、結構大変なこともあると思います。
ですが、私の勤め先である食品加工工場は、意外と重いものを運ぶ機会が少なく、思ったよりもきつくないという感じです。
作業員の年齢は高めで、足の悪い人もいるし、70代以上と思しき腰の曲がったおばあさんもちらほらいます。
工場勤務に興味があるけど、体力には自信がないという人でも、食品加工はおすすめです。
私は工場勤務ですから、商品の販売には携わっていません。
ですが実際に生産に関わった商品が店頭に並んでいる様子を見た時、やはり仕事のやりがいみたいなものを感じてしまいました。
やりがいとは大袈裟かもしれません、
「うわーこれいつも作ってるヤツ!本当に店に並んでるんだ」
と思いました。
そのために仕事で生産してるから当たり前なんですけど、ちょっぴり感動というか。
別にそれで何かを変えようとは思いませんでしたが、ちょっと身が引き締まるというか、意識が変わった気がしますね。
そんな喜びを感じられるのも、工場勤務の醍醐味なのかもしれません。